深夜二時いちごパフェの味/ゆきちゃん。
たはあたしの仕事の話が嫌いだった
男に媚を売る仕事だって言って許してくれなかった
だから何も聞かなかったよね
けれどいつも
ご飯を食べずに待っていてくれたよね
あたしが何時に帰ってこようが
24時間営業のファミレスに
連れていってくれたよね
お前の好きなパフェおごったるよって言って
何も聞いてくれなかったけど
それだけで良かった
今 あたしは わからない 混乱してる
満たされているはずなのに ねえ なんで
なんで あんたは こんなにもあたしに まとわりつく の
この声がいつか届いて
今度会えたら 友達になれればいいなと
彼の腕の中で ひそかに 願った
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