滋賀より京都そして小浜へ/生田 稔
 
北山の谷間をめぐる景は良きかな

杉杉杉数多の数の木々重なり圧巻なり倭人の国よ

里に入り後田に煙立ちており夕日輝く北山よ

京北のエホバの証人会館に行き当たりて暫し留まる

由良川という名に覚えある川を渡りて小浜は近し

やはり杉両側に立つ谷にしぶきをたつる白き流れを

夕暮て白鷺一羽舞ひ飛びて晩秋の山川も流るる

夕暮の湖辺を行けば秋深くはたはたはたと風吹きわたる


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