レーゼシ/あすくれかおす
 




のトーン、
乱反射、
わたしたち、
この暗闇にも突き当たりがあります
正しさが、正しくを、固める
たびにお、もう
粉々に、間違えた時間の
欠片をひらおうか。



嬉しい。
光る地面で。
君らの、花火らの、落下傘を待ってる。

(兎たちによる
兎たちのための月。)

その、
ほんとうの話をいつもしたかった。
まぶた、の震えが気になってまた、
嘘になった。
息をのむ音が、
磨りガラスに響いた。



両手の指でつまんで
ふたつの卵をくるくる回して

生だね。
そう、斜めに声を落とす。
視線を卵からあげない君が

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