憎悪の巣/
テシノ
お前はそんなにも体を歪め
あの日投げ付けられた言葉を
粘着質の糸にして部屋中に張り巡らせた
何故ここに
こんなにも眠れぬ私が
こんなにもここにいるのに
もし奴が
夢を見るのに毒すら使わず
夜を温める事すら必要としていないとしたら
片隅で
粘つく糸に捕らえられ
奇妙な形に首を巡らせたお前は
口を開けば糸を吐き出し
朝が来る窓を塞いだ
ドアの向こうにかつての住人はおらず
眠りを忘れた肉塊がぶら下がり
ずしゃり
と鍵が下りた
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