神の振らないサイコロを人は振る/ブライアン
 
メガネをかけた、小さな年老いた首相は、辞職を宣言する。
彼に炊かれたフラッシュは、孤立を強いる。

「我々」は「君」と「僕」に無限に分割される。
かつて、「我々」と、語った唯一の宇宙は、拡散を続ける。

始まりには終わりがある。

拡散し続ける宇宙は、かつて、の唯一の宇宙を夢見る。
そして、その力を闇に隠している。
「君」と「僕」は、拡散の終わり、から再び、かつて、の「我々」に戻ろうとする。

神は意味のないことはしない。
始まりがあれば、終わりがあるのだ。

「君」とは違うのだよ、と言ったメガネをかけた男は、
フラッシュの光に照らされていた。
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