YOU ARE MY NIGHTMARE/ゆりあ
 
いた

私は友達と喋りながら彼女を冷たい眼差しで見つめていたがやがてもしかしたらあの娘、私となら仲良くしてくれるかもしれないと突然思い立ち彼女にゆっくり近いていった



「高橋サン、私」



彼女が振り向く間も無く教室は真っ暗になりさっきまでいた生徒たちも今や2、3人程しかおらずその生徒たちもどんどん教室から消えていく

「ごめん私もう授業だから行くね、ユカちゃんも早くした方がいいよ」
「うん、今行くから待って」
待ってよ、と思いつつも私は椅子に座ったまま動かない
こうして暗い教室には私一人となった
みんな行っちゃった
チャイムの音ももう聴こえない
静まり返
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