昇華/智哉
結婚しようって言ったあなたには
あなたの部屋で一人待つ彼女と
私よりその人を選んだ
半年前の過去がある
夜中の電話
家の前で待ち伏せ
全部が4年前と同じ
拒みきれずに表に出てしまった
私の判断もまた4年前と同じ
もしも運命の人なんてものがいるのなら
私の相手は絶対あなたしかいない
ただ
私の結婚相手があなたじゃなかった
ただそれだけが事実
私はあなた以外の男と一生暮らす
それは変わりようのない事実
あなたのことが今でも好き
絶対に口に出せない想い
氷が溶けるように消すことも
別の人への情熱で乾かすこともできないなら
ただ、決まった相手と毎日を過ごすことで
ドライアイスのように今の気持ちのままで
煙にしてしまいたい
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