無題/
舞狐
時間が闇にこぼれてる
少しづつ
さらさらと
砂時計の砂のように
気付かなかった
もし気付いていたら
私はソレを
止めることができたのだろうか
こぼれ落ちる一瞬に
時間はきらり
輝いて
ありがとうって言っている
私がお礼を言う
その少しを待たずに
こぼれた時間は
消えていく
永遠なんて
ないんだと
思い知らされ
ひとつ大人になっていく
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