まやかし/
舞狐
なんだか淋しくて空を見た
ダークブルーの空に
魚がいた
風が吹くと
魚は消えた
なんだか淋しくて湖を眺めた
エメラルドグリーンの湖に
私がいた
ゆらゆら揺れる波が
泣いてる私をくすぐった
目から溢れる涙は波になり
揺れる波は
私を笑顔として写す
空に浮かんだ魚みたいに消えたかった私
消えない変わりに
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