/水町綜助
 
カインツホーム
ぼくたちは
ある晴れた
空白が青く
平屋の建物に
くり抜かれた
にちように
ポカリと口を開け
まぶしいと
顔をしかめながら
柱から斜めに切れ込む
影に半身を切り取られながら
認知した
あなたは
だれですか
ぼくは
ますたんぐの
66年式
です
カリフォルニアの
乾燥しきった
くうきのなかを
はしり
よるは
テールレンズの
赤色灯を
長すぎるシャッターのなか
ぶれながら
線を描き
ここへ
きたものです
わたしあなたをしってるどうやら
わたしも
乾いたくうきを
吸い続けてきたみたい
かわいてしまってるの
はだは

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