これはもうつみにひとしいの/あぐり
微熱くらいに)証明してみたい、よ、よ
いまのいままでなんにもしらなかったあなたのなかにぼくがいるのならそれはもうつみにひとしいのかもしれないしれない
でもいいんだ。
だってきれいだもの。
秋の海に広げられた小さな泡のやぶれる瞬間
あなた、わらうんだもの
***
ふるふるとないてる
夜に沈んでいた振動ぜんぶ
ぼくがとりのぞいてあげるから
そっと髪を撫でさせてね
あなたはなんにもわるいこじゃないから
色鉛筆で明日
あなたのみた夢を塗ってあげるよ
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