いとおしいきもち/アンテ
きょういちにちだけは
あらゆることを
いとおしいとおもうことになった
まちへでると
いつもならいやでたまらないことが
むしょうにいとおしくて
そのたびたちどまってひろいあつめるうち
かばんがいっぱいになって
おもくてもちあがらなくなった
どれもすてがたくて
とほうにくれるうち
よるになって
まちのちゅうしんがあかるくうかびあがった
あたりをみまわすと
ほかのみんなも
おもいかばんをひきずって
あかるいほうこうをめざしていた
わたしもまけずに
あとをおいかけると
おおきなひろばにたどりついた
ひろばのまんなかで
ほのおがはげしくもえあがっていて
あつま
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)