光について/kawa
はじめに言葉がありました
言葉は目には見えませんでした
しかし方角を決めました
そこへ向かって進むものがありました
光でした
あとから生まれたものはみな、光に向かいました
光に向かいながら、それらはたくさん欠けてゆき
欠けた身を落とし
拾い合いまた落とし合い
光を光を、と言いました
その言葉に向かい
進む光もあり
その光に向かい
進むものがありました
言葉は正しく
光は美しくありました
その中で欠けてゆくものは
まちがっているみにくいものは
言葉と光を生みました
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