夜よ/いっと
 

闇を射る月の光のさやけさに このしんとした しんとした夜よ

夜半過ぎ吾の思いが闇を駆く 君に伝わるはずもないけど

取りとめの無い事ばかり考える大事な事は忘れたふりで

生ぬるい風が身体を柔く撫で ペダルの音が響くのみの街

名も知らぬ虫が光に誘われるようにコンビニに吸い込まれていく

期待など端から抱くことを止め ただ慎ましく生きるを欲し

いつからか夜が怖くはなくなった 大人になったということなのか
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