腕輪/
ゴースト(無月野青馬)
出そうと
立ち上がった「私」
また、何かが零れたけれど
しゃがんだりはしない
「私」を
土に埋める為の、決意を込めた立ち上がりだから
だから
たぶん、きっと
幾ら時間を掛けても
「私」は、土に還らないような気がする
きっと、掘り起こしてみたらビーズみたいなんだと思う
掘り起こしてもちっとも古臭くなんかなくて、きっと、真新しい光沢があるんだ、たぶん
だからさ
誰かがそれを腕輪にしてよ
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