眠る為の色はなにいろだろうか/あぐり
る度に
何を期待してたの、わたしって
とりもどしていく手の感触はいつだってぬめる鱗です
かえらない かえらない おなかのうえのやらかさは
わたしを
真っ白に
まっしろに/するにはにごりすぎていたから
あぁ 今夜の時計はせっかちだと笑って
多すぎて困っている薬箱からわたしの一番嫌いな銀色の包みをやぶりすてる
でも、でもそれだって
まっしろな姿をしていて
わたしがわたしがわわわわたしが呆けていくまた呆けていく
のです
最近わたしは
呼吸をする為に水を飲んでいるよって笑って、わらって
いつか透明になれる日を待ちながら泣いて、ないて
わたしは今日だって一分の隙もなく起きていなければならないのだと信じている。
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