白、ガラスの碧/
ブロッコリーマン
窓枠の内側に、かすかに、雲が映っていた
薄い生地で出来たカーテンで
僕は太陽の光を避けている
あの雲は、どれほど遠くまで行くのだろう
どんな風で?
カーテンの隙間から漏れる光は、
僕の眼球にときおり突き刺さる
そこにあった雲はもう見えなくなっていて、
僕はなんだかほっとしていた
湿った布団から体を起こして、
枕の染みをじっと眺めた
戻る
編
削
Point
(2)