夜の頁/まどろむ海月
 







星空から
あなたは振り返る

貴女はふりかえる
ともしびに重なる微笑み
細い指先




星座へと続く階梯は
途絶えたまま
この小雨のように
降りしきるものは
何なのか




白い小径の途上で
かさねた出逢い
かわされた言葉
真紅の花吹雪


触れることもなかった
あなたの唇の感触が
苦しい





繰り返される
すみれ色の夜明け
黄昏の悲しみ
星空の訪れ


頁(ページ)のように
過ぎていっても

動くこともできない
自分がいる

















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