40゜/瑠王
 

自転速度を
はやめるばかりで
時を止める
術を知らず
鐘はなり
既に音楽は
途切れかけてる
四重奏

残された時間は
あと40゜
地平が目を
瞑るまで


肩越しに影後退(ずさ)り
次第にとけた
君の日

全てが
終わったあとで
追いかけてきた
月が
言うだろう

もういい加減
おやすみなさい、と
白い御手は
あまりに
冷ややかな鋭角

あとは
ひたすら
さようなら、



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