さすらい/熊野とろろ
 
誰よりも燃え上がろうとしなくてもよい
どうせいつかは焼かれるのさ
身を粉にまでして何になる?
どうせ灰になるっていうのに

どうせ生まれて死ぬだけさ
その間、繰り返すだけ
つまらない嘘をついたって
何も癒せないことを知ってるだろう

変わらないことは残酷だ
決して美しく形作るものじゃない
あの娘、いろいろ引きずって歩いてる
今日も何も変わらないことを呪ってる

お気楽な連中ってどうも好きになれないけど
これからは気ままに生きていこう
臆病風吹かせながら
惨めな自分を笑ってやるのさ

どうせ激しく砕ける惑星のように
一瞬の閃光も生み出せないけれど
それでも人生はまだ続いていくんだよ
さっさと先を行くのが得策ってもんさ




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