彷徨/
熊野とろろ
瞳の先の 仄かな揺らぎを
感知するのが 私の習性
痺れ続ける毎日が 毒という毒を盛り
空白が 膨らんでいくから
気怠さから 抜けられなく
見知らぬ人にまで 助けを求めたなら
それが 私
眠りを どこかしこに
捨てて 渡りゆく鳥を見たなら
それが 私
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