諦めの詩(うた)/邦秋
再起? 元に戻せる悦び等味わう必要も無く
吐息、 深く濁して、瞳開きながら眠った
背徳、 残し去るは、紫の夢
解得、 できぬ体、灰色まで薄まれ
心と言葉と子供の頃の
叫んだ声今更頭が繋ぎ
遠くに景色映す
病なら慣れてる。だから今ここで
この舌、さらけ出して
待望。 耳塞いで、煩い静寂から
逃亡、 できた後は、喧騒嫌ってた
心の底は漫ろの泥を
吐き出したい、吐き出せない、首輪が締め付く
時の音(ね) 刹那、止まる
哀しさなら創り出した虚像だから
光よ、ここに射して
(−またやがて、雨は降るというのに)
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