落下星/熊野とろろ
星
が 落ち
てくる
星が
落
ちてくる
僕らの街へ
僕らの凍てついた平野へ
僕らの絡まりあった糸の縺れへ
考えてみれば
僕らの言動の端々に
あらゆる星への憧憬が
あったようにおもう
あの煌めく惑星に行ってみたいな
呼吸出来ないほどの絶望を引き連れて
この世界に落ちてきた星々は燃え尽きてしまうから
嗚呼
誰かさんみたく
ね
あの星が
僕らの頭上めがけて
墜落し
粉々になった
細胞や骨が
吹きさらしの平野に散らばる
こんな夜にはお前が敷いた透き通る黄金のシーツに包まっていたい
こんな夜に僕はお前の光明に寄り掛かるのだ
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