死/YuLia
金縛りの頻度が増えた
最初は怖がっていたものの、近頃では細胞のざわめきが快感になりつつあった
目を開けながら夢を見れるようになった
まぁ、それは夢と現実の融合を意味しているわけだけど
僕の心に浮かんだ黒い染みは、順調にその根を伸ばして、僕を蝕んでゆく
夜毎うなされて目を開けてみれば、まだ夢から覚めないのかと疑っている
これは夢か、現実か
魂が萎縮を始めている
死を予感している
自らの手足の先までも、満たすことが出来ないほど、僕の魂はか弱くなってしまった
僕は、このちっぽけな魂を抱えながら、静かな死を、予感している
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