僕達はどこかで内面を旅しているようだ/きらく
 
地図でしか知らない街へ歩きたい持てる荷物と君と二人で

黄金の秋の世界でコーヒーを飲みましょうリスを見守りながら

「すまない」といつか未来で言うだろうきっと言われてまた言うんだよ

愛だけで生きていくほど僕たちは不幸じゃなけりゃ幸福でもない

神の座にまた空席が出たらしい 愛の価値もまた変わりますね

百年で変わる世界だ。この森も雪原も滅びてしまったのか

溶けそうなアイスをくわえ電車を待つ女が愛にまみれたがる

「あのとき」と「いつか」ばかりが乱反射する青色の街へ向かおう

愛情が放物線のまま落ちて半端な今の僕らになった

水彩のような悪意を塗りこんだ世界に降った雨をどうする

たかが一つの真実に踊らされ、みんな明日は息を引き取る

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