落ちていくチミンの。/ジャイコ
 

きみの食べ尽くしたみどりいろをなぞります。
そのたびにわたしの心臓はひとまわり小さくなって、
消えゆく輝きは星を懐かしみ、
追うように音だけを残してゆくのです。

笑顔を忘れた蛙たちの足音がそろそろ頭上に迫り来る夕闇。
触れればぼんやりと輝きを取り戻す二重螺旋が、
わたしの足を繋いでいるところが見えました。

終わりの日まで書き込まれているよくできた設計図は、
今日もわたしのあちこちで増幅しては死んでゆきます。

わたしの意志の、届かないところで。
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