落ちていくチミンの。/ジャイコ
 
君が食べた星の欠片をかき集め、
泣き出した彼女の海へと沈めることにしました。
そうすれば切り離した君の足がどこからか生えてくると、
君の指先が求めていた意味が教えてくれたのです。

刈り取ったみどりいろは
空の名前をずっと考え続けている蛙たちにあげることにしました。
彼らはそればかりを記憶の星に押し込めようとしているので、
少しばかり困惑することもあるのですが。

君の見ている夢の中でわたしは、
君の白い腕ばかりを描いている筈でした。

どこで組み間違えたのでしょうか、
ここにはもう食べられる程輝いている星がひとつも残っていないのです。

伸びゆく彼女の指先が、

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