なんでもない、特別な日に/瑠音
 



それは
ほんの小さなことで

二つ並んだお揃いの箱

「中身、当てるから言わないでねっ」

そう言った君がかわいくて
んーって
むーって
蓋をノックする
重さを確かめる
そんなしぐさを眺める僕

ね、ご飯が冷めちゃうよ
見たいテレビがはじまっちゃうよ

「わかった!!」

目を輝かせた君の予想は大外れ
だけど
その箱を開けようよ
君の予想とは違うけど
君を思って
買ったんだ




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