神隠し/ゴースト(無月野青馬)
 
大喜び
この時にきっと
<得体の知れなさ>に襲われる快感を知ってしまったんだ
「何時までも眠りましょう」
青い声が響き渡って
「ワタクシを永遠に楽しませて下さい」
確かそんなようなことを囁いていた青い声
“青いふとっちょ”は
この頃の僕のヒーローだったんだ
絶対的に、盲目的に
僕は、惹かれていたんだ
僕は、世界でただ一人
“青いふとっちょ”だけを信じていたんだ




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