夜の電車で/黒川 蔵人
 

閃光が走る

自分が動いているのに

世界が動いているかに思えた

明るい世界と暗い世界

薄いガラスが隔てている

僕はそれに背を向けた

もう見たくないとでも

言うかのように
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