アナフラニール/e.mei
 

頬がストロベリィジャムの女の子が生まれた日にはたしか
僕は君とあたらしい世界について話していた


その日が何曜日かなんてのは僕たちにはどうでも良くて
クリィムを混ぜている水車を見るとその先には
誰がつくったのかお菓子で組み立てられた家がたっていた
僕と君にとって今日と云う日は特別何も変わりのない一日で
ストロベリィジャムの女の子とは何の関係もない
僕たちはただ
現在の世界の不満を口にしながらアイスクリィムショップに行った
そして君がチョコチップのアイスクリィムを買ったあと
僕はチョコミントのアイスクリィムを買って
その店にいた少女が僕たちの横を抜けて店の外に出ると
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