丑三つ時には月も冷たく 小さな路地の片隅に 眠る女神に訪れる客もない 丑三つ時の街のあるじは 月の明かりの灰色の影 闇を連ねるビルの狭間を だまったまんまで踊り続ける 丑三つ時に出かけた少年 お気に入りの帽子をかぶり スニーカーの足音たてた 2度と家には戻らないのだ 丑三つ時に 草眠り 風が静かに吹きすさぶ たった一つ残った星が 冷たい月のギターを弾いて 少年の帽子をじっと見てた