ストロベリーサリチルジュブナイル/ひとなつ
2000年、夏
小学校最後のこの夏に僕はミイラを作ることを決意した。
その夏は小学1年の時、図書館にあった本で見たロザリア・ロンバルド
というミイラ少女にあこがれて6年目の夏でもあった。
僕は小1のあの頃から、夏になると「今年こそミイラを作る」と宣言していた、が
状態の良いキレイな死体や大量のホルマリン、グリセリン、サリチル酸が用意できなくて
いつも断念していた
しかしその小6の夏には野菜や果物でもミイラが作れる事を知った
偉大なる第一歩だ
それに、この年から自宅のパソコンがネットに繋がった
親父や教師よりずっと強力な味方が
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)