『枕木の契る丘』/Leaf
 
にはこの質素で豊潤な地の息吹は解るまい
欲望と云う名の列車は俺達枕木あってのレールの上で走り出せる、と云うことをカオスに屈しなかった墓前に誓うんだ


涙は何の為か、知っている

溢れたミルククラウンが針葉の先に点るみたいに朝露は清々しく煌めく
そして其れは過密な陽射しを避ける麦藁帽子になれるから
何気ない日常に微睡んだ滴は何より輝きを増していくんだよ


だから折角抱いた感情を無闇矢鱈に端折(はしょ)るのは止めにしようとおもったんだ

でも、でも、声はしないんだ

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