指先に思考を、砂浜に逢う/ゆるこ
唐突に君を食べて吸収してしまいたいと感じた夏の終わり
蝉がじぃーじぃーと田舎を想って鳴いていた午後の話
グラスに入った海月型固形の気泡たちは
海に還りながらバラッドを口ずさんでいた( 空耳????)
終わらないしりとりだけしていたかった
時間の制限なんて要らなかった
鎖は言葉と食欲だけでよかった
奇跡なんて要らなかった( よ ?)
*
ラシドの狭間に漂う滑稽な愛を語るコンドーム
その刹那に死んでしまった子供たちに向ける大人の愛を
ラジオに乗せる未完成の言葉と音
見間違えでなかったら、( 仄暗い海で、みんなで泣いていたね)
やさしい瞳で明日を、見てあげ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)