指先に思考を、砂浜に逢う/ゆるこ
 
唐突に君を食べて吸収してしまいたいと感じた夏の終わり
蝉がじぃーじぃーと田舎を想って鳴いていた午後の話
グラスに入った海月型固形の気泡たちは
海に還りながらバラッドを口ずさんでいた(  空耳????)

終わらないしりとりだけしていたかった
時間の制限なんて要らなかった
鎖は言葉と食欲だけでよかった
奇跡なんて要らなかった(  よ ?)



ラシドの狭間に漂う滑稽な愛を語るコンドーム
その刹那に死んでしまった子供たちに向ける大人の愛を
ラジオに乗せる未完成の言葉と音
見間違えでなかったら、(  仄暗い海で、みんなで泣いていたね)

やさしい瞳で明日を、見てあげ
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