なんだか悲しくて書いてみた。/月山一天
 
ぼろぼろに傷ついた心を認めてしまったら、頭が壊れそうで、心がちぎれてしまいそうで生きて行けないから。感じる物全てを凍らせた。卑しすぎて、悲しくて、何も出来なくなる前にバンドエードで覆って見えなくする。きっと、いやしいのは世界じゃなくで、私なんだと悟って情けなくなる。こんな風にのてうち回って生きててもいいのかな?覆っただけで、治っていない傷をいっぱい抱えて心地悪く生きていくのかな?誰も癒せない涙が落ちては無駄になる。食べかけの愛の言葉が宙を舞う。自分の事では泣けなくなってしまった私を、強いと気取っていた。でも、結局強さは悲しさを募らせるだけ。素直にいれた頃は、確かにいつも幸せだったのだ。苦しみを通り越した強さや悟りなんて、いらなかった。頭みそを肥えさせる知識や情報なんで、いらなかった。ましてや、自分を殺した殺人者と共に生きる人生なんてまっぴらだった。本当は無意識に笑って、泣いたあの頃のままで、それでよかったのに。私は確かに其処で生きていれたのに。世界中の悲しみが肩にのしかかる今も、それを笑顔で耐えられる私も、何処までもなさけなく、ただ悲しいのだ。
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