アレジオン/e.mei
 
らなくなっても
この青い町から見えるのは綺麗な赤だった
もうすぐ秋になるのだろう
冬になれば青にかわって白がくる
青い空から青い雨が降るので
僕は目を閉じた
僕から抜けていったのは炭酸ではなくて
愛している
と云う言葉だったのかもしれない





あの日の帰り道に友人がクリームに溺れて死んだ
そう聞いたのは数週間が経った日のことだった
天国から降ってきているかのようなどしゃぶりの青のなかで
僕は二人の子供がかわらずにそこにいたのをただ眺めていた
その次の夜もまた次の夜も
ソーダはたえることなく降り続けて
二人の子供はずっと
クリームに溺れながらソーダを
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