『ジャングルジム』/
Leaf
『ジャングルジム』
錆びた匂いが手に纏わり付き
警告にも似た揶揄が飛び交う轍の枠組みの中に居て
空にも往けず/地にも栄えず
隅の方に腰掛け
陽気に駆けずり回る人の群れを
見やっては放心する人も居て
慈雨に踊り/驟雨に苛立つ
起伏に富んだ柵を何度か越え
辿り着いたジャングルジムの上
普遍という“音声の風”がやけに涼しくもあり
ややもすれば錆びた冷たさすら感じる
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