みねらるず/きゃとる
来る日も来る日も照りつける太陽が、容赦なく私の体から汗を噴出させ続ける。
連日そんな状態だと、今日のような不意の曇天の日でも、体はだるくって仕様がないんだな。
時間とともに無尽蔵に失われてしまった水分やミネラルたち。
自覚する暇も無く日々垂れ流しに大事なものを失っているよ。
現実と言う名の灼熱の太陽に焼かれ、私はあるがままの私ではいられずに、感動を体外排出しているのだ。
感動を…根拠も無く未来に心躍らせたり、些細なことに心から笑ったり、太陽になんか負けないくらいに真っ直ぐに人を好きになったりする…
そんな感動を日々の惰性の中で垂れ流したおかげで、私は今、嘘つきで自己保身にしか囚われない、立派な大人になれた。
けれどミネラルを失ったせいで、この夏バテは季節問わずにこの先も続いていくのでしょう。
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