夢花火の世界にうなだれるふりして立ってみよう/きらく
 
電車から見える花火は大きくて少し悲しくてやがて消えた

いつまでも泣きたい日です悲しさも嬉しさも花火に消えてくれ

君と見た花火の色も大きさも匂いも涙もふくめ

現実に僕はいるのだとようやく気付いた日々を忘れてしまえ

現実を見つめないとね車窓から今更そんなことを思うよ

今だってきっと昔に見たような光景にいて生きているのだ

この道の先の道まで歩いたら何か諦めなきゃならない

ほとんどの人がどうでもいいなんて思っちゃう恋を君としていた

柄のない刃物ばかりだ。ああそうか、だから彼女の手は赤いのか

あと5分夢を見れたら今日さえも何かがきっと変わるだろうに

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