夏の贖罪/ロリータ℃。
こんなにも世界は柔らかく
日差しが踊り髪を彩り
わたしは日傘をさして笑います
わたしは死にかけた花のよう
世界を眺めるだけのものなのです
摘まれるその日を待っていた
波はうたうよ
白く冷たい泡を吐き
わたしはうたうよ
柔く冷たい愛を吐き
あなたにとって愛は優しい?愛は苦しい?
わたしの愛など痛くもないよ
人って優しい?人って苦しい?
わたしのことは忘れていいよ
甘いおぼろげなだけの残像に成り下がるくらいなら
わたしだけがここにいるよ
こんなにも明るい世界は
すべてを許し生かしていく大きな力よ
罰も貰えぬ命を抱いて
わたしは償うために生きてゆこう
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