ステージ振り返り/北村 守通
 
 中学生の弁論大会から始って、合唱で、芝居の真似事でステージに立ち、今では自作の詩の真似事の朗読なんかを行うようになってきた。
 これがいつまで続くのかはわからないが、様々なステージを経験しているとそれぞれのジャンルのステージにそれぞれの空気というか、観客席を含めた空間の質感を感じ取ることができたりして、その違いが新鮮だったりした。
 けれども最近は、そうした楽しんでいる自分が居る一方で、聞いている側は楽しめているのだろうか、と疑問に思うことがある。
 勿論、自分さえ騙せないようだったならば(演じる上で)、観客を騙すことはできない。しかし、どこか一方で観客の表情がそのメタモルフォーゼを
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