突然の/
智哉
君が腕の中にいる
一度は僕を拒み背を向けた愛しい君
どういうわけか、君とホテルのベッドにいる
君はあの日と変わらずキレイで
僕の本能はあまりにも正直過ぎた
このまま君を立て続けに抱きたい
そう思った僕を襲った
突然の
金縛り
久々に抱いた君の感触にやられたわけじゃない
この部屋が曰く付きだなんて
誰も教えてくれなかった
愛しい君よ
隣の君の体温も感じない
どうか動けない僕を揺り動かして
突然のこんな幸せなのに
突然の
金縛り
君は気付かない
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