世界征服やめた(保存用)/不可思議/wonderboy
 
のようなものだとして」
とお前は言ったんだ

「俺たちはもうどこから来たのかもわからないくらい遠くに来てしまったのかもしれないな」

「そして、どこへ行くのかもわからない」と俺は付け加えた
「まっくらな宇宙の中でどこかに進んでるってことだけがはっきりと、わかる」

わかる

人生はきっと流星群からはぐれた彗星のようなもので行き着く場所なんてわからないのに命を燃やし続けるんだよ

だから、だから十年後のお前は今のお前を余裕で笑い飛ばしてくれるって
十年後の俺は今の俺を笑い飛ばしてくれるって 間違いないよ

果てがないのに時おり夢をちらつかせてくる人生や、一日限りの運勢やどうにも抵抗できない運命をかかえこんで俺はまだ書き続けるから

詩を書き続けるから やめないぜ


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