推敲09・6〜7/
アハウ
風ひたり 鳥矢のように木をかすめ
16 寝息して地球の自転の風もなく
17 雨の地に木の葉に雫重くあり
18 ヒラヒラと蝶空に吊られ止みがたし
19 濡れた木を炎上さすほど祈り抜く
20 火星赤 天空の黒に血の滴り
21 虚ろなるグラスの光溢れ出て
22 陽光の踊っている日 風薫る
23 洗面し鏡はまなざし送るべき
24 蛍光下 鶏眼の浮く白き部屋
25 印度亜の大陸独語 雨匂う
26 風止まり木々押し黙り炎天下
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