糧/
YuLia
いつだってそうだ。
大事なものは
奪われる。
信じた途端に
裏切られる。
そんな風に
真っ直ぐな瞳で
変わらない愛を
謳わないで。
目の前にいる君は
明日になれば
昨日の君になる。
時空の歪みに僕は
罪深い僕は
取り残される。
『大人になりたい…』
呟く声に振り向くと
ちっぽけな自分が其処に
膝を抱えて座っていた。
何の努力もしない僕は
いつまでも餓鬼なまま
他人の涙を吸って
喉の渇きを潤してゆく。
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