扉/1486 106
 
ずっと前から見つめていた とても大きくて立派な扉 
ノックして跳ね返った音に 鮮やかな景色を思い浮かべていた 
だけどいつからか知ってしまった 空想の向こう現実の世界 
伸ばした手を静かに下ろして ドアの前に立ち尽くしていた 
重たいのは扉の方じゃないよ 
力を入れなきゃ動くはずないだろう 
さぁ隙間からはこぼれる光 ドアの向こうには輝く世界 
少しだけ勇気を出せたなら あとはいくらでもなんとでもなるよ 
理想とは少し違っても それが選んだ道なんだよ 
歩き続けなきゃ見えないよ 描いた夢の本当の姿 
努力なんて言葉は嫌いさ 頑張れなんて言われたくないな 
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