不在の時代/モリマサ公
 
までしか見えないのでそこを
「宇宙の地平線」という
私たちは自転の上にいる
地球という星の地表にいながらにして
秒速465メートルものスピードで
移動している
TVを見ながら
輸入された価値観で評価されていく
繰り返しの中に埋没してしまう日常の中で
コンテンポラリーもアンデパンダンも
パンダのように色あせている
上野
公園口のハトの群れ
まばたき
する瞬間ごとに
チャンネルが切り替わり
ファミマでニッシンのカップ麺を買い遊歩道で食べる
いつまでこんな元気な日が続くんだろう
私は健康で毎日が楽しい
そして夕方は常になんとなく
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