帰省/ゆでたまご
 
の母を塗り替えて
仕方のないことだけど
年とったね、って笑って言えたらいいのに


母はきっと幸せに生きてきたと思う
あの笑顔を見ればそう思うけど強い人だから
だから私には辛い顔とか悲しい顔見せなかったのかな

昔のことを思い出したり母の生活ぶりを想像したりするうちに時間は過ぎた


東京へ戻るチケットを財布にしまい込み、お土産のお菓子やなんかを一緒に見てまわり、早めの夕食をとる


それじゃあもう時間だから…と搭乗口へ向かい、財布からチケットを出す

少し寂しそうな母

また近いうちに帰ってくるよ、お祭りの頃にでも

母は嬉しそうに頷いた




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