さくら/秋桜タチバナ
 
泣きたくても泣けなかったあの日
こえもでずに
ひとりぼっち
とりのこされていた。

きみがいなくなってから、
なにかが、たりなくなりました。

ぼくの、いちばんまえにあったもの

さがしても
もうどこにもいなくて
ふと、実感がわいてきて
ある日、突然、泣けました。

泣いたらからっぽになっちゃった。

けど、まだ、認められない日々は続く。
だって、きみがいない。

ぼくの手を引いて、
坂道を一緒に駆け上がったあの日。

もう、もどれない。

ばいばい。
また、どこかで逢おう。
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